木曜倶楽部

しがない一オタクの雑文。腐っております。

100億とんで600円の男

皆さま、4月26日の9時から11時は何をされていただろうか?私は執行されていた。これが記念すべき初の執行である。去年の空前の安室祭り…ネタバレするならふみかず祭りでもあったのかもしれないが、その時はフツーにスルーしていたのだ。どんなにテレビで騒がれようと、どれほどネットが沸こうと、私はエドぐだとキャスギルぐだを捜索しにPixivの海を泳いでいた。(スルーできたのは当時の私がツイッターをしていなかったのもあるのだろうが)

まず名探偵コナンになんら興味も狂気も向いていなかったのだ。物心ついたころから毎週水曜日のサンデーを楽しみにしていたが、もっぱら私が読んでいたのはギャグと、ファンタジーなバトル漫画。「お坊サンバ!」やら「アラタカンガタリ」「マギ」「ムシブギョー」「月光条例」「いつわりびと、空」「ポケットモンスター リバースト」などであり、コナンくんは数えるほどしか読んだことがなかった。もし今あげた漫画たちのどれかが好きだった方がいらっしゃれば、私の同志だ。


…だけどね、今年ね、仲のいいフォロワーさんにね、すごく力強い布教をされちゃったの。

まさかかような所、ツイッターのフォロワー数が戦闘力ならクソザコナメクジにも遠く遠く及ばない、ただ知り合った気の合うひとと仲良く話せて、自分の狂気を好きにお出ししておけマルフォイな場所なだけのこの辺境のぽんぽこ山にコナン勢が3人もいらしていたのである。しかも特に仲良くしてもらってる上かなり借りがある方に。おもに性癖をぶち抜いた小説をいただいたり、お空の渡り方のススメを説いてくださったり。いつもお世話になっております。

リプ以外だとこんなんしか残っていなかったが、とりあえずコナンという名を出すたびに圧力がかかる…良く言うと沼から手が伸びてくる。私もコスプレイベント時に召喚した友人やら、よく家に呼びつけてはFF15クリアして☆だのアーマードコアやって♡だのと無茶振りしている友人によくやる手口ではあるが、自分がやられると布教というのはなかなかに怖い。かなり変化球な言質を取られたりもしたので、これを糧に私も布教の腕を磨こうと思った。上には上がいるものだ。


ここからネタバレが入る。執行されたことがない方は読まない方が良い。…ネタバレしてもよろしくてよ、という方はどうぞ進んでいただきたいが。





…で、今月最後の、もっと言えば平成最後の金ローが近づいてくるにつれて、私の頭はプッチンプリンになった。プッチンされた瞬間のプッチンプリンである。尊敬している方からのあt…布教というものは効く。これが新興宗教とか変な健康食品でなくて、コナンで良かったなと思う。…いや、オタクが住むジャンルの大体は新興宗教に近いのではないかという気もするが。

 そして、ついに宣言するに至った。ただし私は相当ビビっていた。いつも見ていたドラマの相棒でも特番の日は心臓ばくばくで、見れないなら見れない方がいいと思うほど辛くなるのだ。これがどうしてかはわからない。水曜日のサンデーにもこの感情は適用されていたし、最近ならゲームの次の章に進む時にもよくこうなっている。エスちゃんが言っていた「安心な過去型」というのはこれなのかもしれない。エスちゃんがわからない方は何も言わずに読み進めてほしい。

金ローの日の8時台後半にはさらにビビり散らしていた。私が映画を観る前に怖がるのは怖い展開と恥ずかしい展開とハラハラする展開である。映画を観ることに絶望的に向いていない。そして多分ゼロの執行人は3分の2は確実に入ってるんだろうと推測していた。それゆえ私は始まる前から半壊していた。


ビビり散らす私を置いて時間は残酷に進んでいった。ついに金ローのオープニングのアレが流れ始めたのである。ただ、その時私は副音声で置鮎龍太郎氏の声を流すためにリモコンとファイティングしていたため比較的正気を保っていた。怖さより共感性より置鮎ボイスが大事だ。四苦八苦して置鮎ボイスを聞いた時には多分導入が済んでいた。機械音痴の己を少しだけ恨んだが、導入が私にとって一番辛いので結果オーライである。

そのあとはちょいちょい狂いつつ食い入るように見ていた。隣を通った母に、真面目に見てる…と感心された。ときおり流れてくる淡々とした置鮎氏の説明に何度か真面目な場面で吹き出したりした。コナンが来る。みたいに一文をパッと言ってくるので腹筋に悪いことこの上ない。疾走感溢れる…いや溢れすぎているかの映画の一服の精神安定剤だった。かわいかった。

そんで安室さんの声と顔が良かった。声の絶妙な低さが耳にこうかばつぐんだった。あとあずささんとの絡みが癒しだった。あずささんかわいいし安室さんかわいい。公安モードだとめちゃくちゃかっこよかったのだが、ちょっと風見さんが可哀想でもあった。ひねりあげられたり怒られたり。風見さん、お疲れ様です。

あとは…あぁ、はばふみかず氏だ。なんだあの魔性の男。橘さんと日下部さん、少なくとも2人の人間をメタメタにしている。というか橘さんは恋人を事故で失った女性、みたいに見えるのだが、日下部さん、お前どうしたんだ。スマホパスワードに始まり果ては…うん。おかしいだろお前。BL世界でもなかなか見ないぞそんなレベルのクソデカ感情。どれだけはばコンなんだ。


そして多分この映画のハイライトであろう RX-7が過労死するのではないかと心配になるほどのアクロバティック運転である。まず車の上を飛ぶとか片輪走行というだけで車が心配になるというのにその上モノレールなんだかリニアなんだか知らないがどうして壁を走るだの線路から線路に飛び移るという強行作戦に出たんだ。あの時の安室さんはガチでやべえ顔をしていたしまぁイケメンであったゆえ、ちょっと夢見がち部分の私がはしゃいだが、それ以上にコナンが生存しているのかが気になった。安室さんは頭文字Dの世界でも生きていけるのではないだろうか。

私がゼロの執行人で一番心に残ったシーンを挙げるなら間違いなくここだ。もっと言うとその後のビル内縦横無尽そしてお空にダイブ!!!もかなり衝撃的だったが。よく2人生きていたな、と感動した。

国が恋人発言もかっこいいなと思った。そしてそりゃみんな安室の女名乗るわとも。あれで落ちない人がいたら私はその人を尊敬する。

国のために命を捧げられる、というのがすごい。なんかなあなあで生きてる一国民の自分が悲しくなるくらいにはかっこよかった。

実際の発言はマリーアントワネットだったのだが。どうしてもヴィヴラフランスの王妃様が重なって見えてしまったのだ。私の乱視はどうやらきつくなっていたらしい。

ちなみに私は安室の女にはなれなかった。あまりにかっこよすぎて夢を見ることができなかったのだ。ただ、安室のファンではある。ちゃんと寝てちゃんと食べるもん食べて仕事を頑張ってほしい。体壊しそうで心配になる。

…本家が偉大すぎて誰も勝てない、と思うほどの作品と出会えたのは何年ぶりだろうか。見る専で何を言ってるんだという話にはなるが、私は本作で舌が肥えすぎてしまった。もう本家以外で満足できる気がしない。何回も何回も執行されに行く人の気持ちがわかった。私ももう一回、いや友人を召喚してと一人で見るので後最低二回は見たい。


感動をありがとうゼロの執行人。




後日談。私は次の日アニメイトに行った。アニメイトで偶然起きた出来事については他記事、八百万〜と書いてあるやつが詳しいが、それとは別にちょっと末恐ろしい出会いをしてしまった。

安室のぬいぐるみがいた。なんでか知らんが安売りコーナー的なとこにこのとてもいい笑顔でいた。圧力がすごい。

やっとこタイトル回収ができた。このとてもいい笑顔をした本棚の守護神こと安室さんのぬいぐるみ、600円というなかなかの安さを誇っていたのだ。売り時と店の人が判断したのだろうか?それなら大成功だったと言える。前日に執行されたばかりの活きのいい客がやってきたからだ。

さらに後日談を一つ。二週間後にかわいらしい事件が起こった。

猫はかわいいしあむろさんのぬいぐるみはかわいいのでとんでもないパラダイスである。

ついでに一つコナン好きさんにお聞きしたいことがある。

私は、次、どれを観ればいいのだろう?